こんにちは!草村朱音です!
実は、わたしの母は保険の事務員をしていまして…前に冗談っぽく「お金に困ったら契約者貸付で少しだけ借りられるよ~少しだけね!」とか言っていたので、わたしの車の車検のお金をなんとかできないか…と思い、生命保険の契約者貸付制度について少し調べてみました。
契約者貸付について調べているうちに、「これ…知っておかないと怖い!!」と思ったことがいくつかあったので、情報をシェアしたいと思います。

生命保険の契約者貸付制度を利用すると信用情報に載る?
まず、気になったのが保険の契約者貸付制度を使ったとして、
そのことが信用情報にのるのかどうかです。
とはいえ、わたしは先月任意整理をしたばかりなので、もうすでに信用情報はブラックなんですが…興味本位で調べてみました。

結論から言うと、生命保険の契約者貸付制度を利用しても、
お金を借りたということは信用情報には一切記載されないそうです。

もしかしたら、
「もうどこからも借りられない…自己破産しかないかも…」
という状況にいる人の中でも、生命保険がある場合は、
そこから解約返戻金の範囲内でお金を借りられる可能性があります…!!

あ…でもその前に、解約返戻金についても少し補足しておきますね!
生命保険からお金を借りるってどういうこと?いくら借りられる?
生命保険の契約者貸付でいくら借りられるのかというのは、
自分の保険契約の解約返戻金の額で決まってきます。
生命保険の解約返戻金とはなんなのかについて、
簡単に言うと「保険を解約した時に戻ってくるお金」です。
「保険を解約したらお金が戻ってくるの!?」
と、びっくりされる方も多いと思うのですが
(実際、お客様でも知らない方が結構いらっしゃいました)
まだ契約してからまだ日が浅い契約は、
解約返戻金はほとんど0だったり、少ないことが多いです。
逆に、長く払い続けている保険だと解約返戻金は高額になっているかも。
保険の種類や内容によって、解約返戻金の額はまちまちですが、
自分の保険の解約返戻金がどのくらいあるのかということは、
加入している保険会社に電話して、

といえば、
保険会社の方がどのくらいの解約返戻金があるのかの資料を作ってきてくれます。
※ただ、これをきっかけに保険を切り替える提案をされる可能性もあります(>_<)
生命保険の契約者貸付を利用しても保険金はちゃんと降りるの?
で、気になるのは
「保険からお金を借りていても何かあったときに保険金がおりるの?」
ということなんですが…
例えば、学資保険などで満期保険金が降りることになった場合、
その保険金から貸付を受けた金額が相殺されて差し引かれるのが一般的なようです。
つまり、保険金より貸付額の方が多かった場合は保険金が降りないってこと…!?
これじゃあ、
「保険=なにかあったときのためのお守り」
のはずなのに、何の役にも立ちませんよね…。
生命保険の契約者貸付できる種類と利用できない種類について
さらに、どんな保険契約からでもお金を借りられるわけではないんです。
生命保険の契約者貸付を利用できる可能性がある保険の種類は、
- 終身保険
- 養老保険
- 個人年金保険
- 学資保険
などがあります。

そして、「掛け捨てタイプ(医療保険重視)の保険」は、
契約者貸付はできないらしいです…。
ただ、もしかしたら少しでも「配当金」があるかもしれないので、とりあえず自分の保険契約の確認をしてみることをおすすめします。

生命保険の契約者貸付の利息はかかるの?

生命保険の契約者貸付は、自分で払い込んだお金なのにもかかわらず、
保険から契約者貸付制度を利用してお金を借りると利息が付きます。
ただ、普通のカードローンやクレジットカードなどよりは利息が低く、
保険種類や保険期間、保険金額、保険会社などによって違いはありますが、
貸付利率は年率で大体1.50%~6%となっています。
わたしが作った借金は、銀行のカードローンは14.5~18%(年率)くらい、
普通のクレジットカードは18%(年率)で借りていたのでかなり安く感じます。
…ですが!!
一つ知っておかないと怖いのが、「複利」という金利で適用されることなんです。
金利には「単利」と「複利」があって、
- 単利は元本にのみ利息がかかる
- 複利は元本+利息も含めた金額に利息がかかる
ってことなんだそうです。

なので、ちょっと表にして比較してみました!!
たとえば、年率3%の利息で単利・複利で同じ50万円を借りた場合。
契約者貸付の利息はこんなふうに変化していきます。
500,000円を年利3%で複利運用すると
20年後に903,056円、約1.81倍になります。
単利では 800,000円となり、その差は 103,056円です。
単利の場合 | 複利の場合 | 差額 | |
0 年後 | 500,000 | 500,000 | 0 |
1 年後 | 515,000 | 515,000 | 0 |
2 年後 | 530,000 | 530,450 | 450 |
3 年後 | 545,000 | 546,364 | 1,364 |
4 年後 | 560,000 | 562,754 | 2,754 |
5 年後 | 575,000 | 579,637 | 4,637 |
6 年後 | 590,000 | 597,026 | 7,026 |
7 年後 | 605,000 | 614,937 | 9,937 |
8 年後 | 620,000 | 633,385 | 13,385 |
9 年後 | 635,000 | 652,387 | 17,387 |
10 年後 | 650,000 | 671,958 | 21,958 |
11 年後 | 665,000 | 692,117 | 27,117 |
12 年後 | 680,000 | 712,880 | 32,880 |
13 年後 | 695,000 | 734,267 | 39,267 |
14 年後 | 710,000 | 756,295 | 46,295 |
15 年後 | 725,000 | 778,984 | 53,984 |
16 年後 | 740,000 | 802,353 | 62,353 |
17 年後 | 755,000 | 826,424 | 71,424 |
18 年後 | 770,000 | 851,217 | 81,217 |
19 年後 | 785,000 | 876,753 | 91,753 |
20 年後 | 800,000 | 903,056 | 103,056 |
このように、複利で運用する場合は元本+利息を含めた金額に、
さらに利息が付いていくので長く借りて返さずにいると危険です。
ちなみに、借りた分の利息が元本に繰り入れられるのは、
借りた日から1年後という場合が多いみたいです。
とはいえ、これはお金を借りてから20年間全く返済しなかった場合の推移なので、実際は、これより利息は低くなるとは思います。

生命保険の契約者貸付制度の返済方法と落とし穴
最後に、生命保険の契約者貸付を利用した場合の返済方法と、返済ができなくなってしまった場合どうなるのかについて調べたことを書いておきますね!!

契約者貸付制度で保険から借りたお金は、いつでも一部返済・全額返済ができるそうです。
口座振込やATM、振込用紙やネットでも返済できるのだとか。
わたしがびっくりしたのは、保険からお金を借りた場合、
借りた分の返済を毎月催促されることがないということ。
普通のクレジットカードなどからキャッシングした場合、
借りた次の月からは返済の催促が来ますよね。
でも、保険の契約者貸付なら返済してくださいとは言われません。

って喜んでしまいそうですが…
これが逆に怖いんです!!
契約者貸付の落とし穴がココです!!
どういうことかというと…
契約者貸付は、先程もお話したように「解約返戻金」の範囲内で、
利息付きで貸付を受けられるという制度ですよね。
そして、「複利」で運用されるので、
全然返済しないままでいると、どんどん借入額が増えていきます。
そして…
利息+借入額が解約返戻金を上回ってしまった場合には、
上回ってしまった分の金額の支払いを求められ、
期限までに払えなかった場合は、保険契約が失効してしまうそうです…。
保険契約が失効してしまうと、保障を受けることができないので、
何かあった時に困ってしまいますよね…(>_<)
生命保険の契約者貸付制度を利用する際の注意点まとめ
生命保険の契約者貸付制度は、
- 利息がクレジットカードなどよりも安い
- すぐに返済しなくてもいい
ということが魅力ですが、
そのまま借りたお金を返済しないと借入額が増えてしまうのが怖いですね。
保険契約が失効してしまうと、自分が病気をしたり怪我をしたり、
最悪なにかで死亡してしまった場合でも、
お金が貰えなくなってしまうかもしれません。
契約者貸付でお金を借りすぎて保険を失効させないための対策としては、
1年間に1回、利息だけでも支払っておけば、
借入れた元本に利息が繰り入れられることがないので、
とりあえずは借入額が膨れ上がる…ということはありません。
ということで…生命保険の契約者貸付制度は、
上手に利用すれば、緊急時に頼りになる存在かもしれませんね!!
あ…
ちなみに、わたしの保険契約を確認してみたら掛け捨ての保険だったので契約者貸付は利用できないそうです…。少し期待してしまいました…orz

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