こんにちは!草村朱音です。
最近テレビのCMでよく
「過払い金返還請求を!」
って聞きますが、借り入れからあまり時間が経っていない我が家の場合でも過払い金ってあるのかどうか気になっていました。
毎月利息をたくさん払っているので、債務整理をするときに過払い金が少しでもあれば助かるのにな~なんて思い、過払い金とはそもそもなんで発生するのかを調べてみました!

過払い金返還請求とは?お金が戻ってくるって本当?
まずは、過払い金請求とはなんなのかについて調べてみました。
過払い金というのはグレーゾーン金利とも呼ばれていて、
借金を借入れた際に消費者金融などへ払いすぎていた利息のことです。
払いすぎていた利息を返してもらうように請求することを、
過払い金返還請求というようです。
わたしが初めて過払い金を知ったときは、
「毎月決められた額を返済していて、実は利息を払いすぎていたなんてことあるの?」
と思っていました。
そこで、過払い金が発生する仕組みについて調べてみたんです。
そしたら、貸金業者が守らなくてはいけない法律には
- 出資法(しゅっしほう)
- 利息制限法(りそくせいげんほう)
という決まりがあり、2010年までそれぞれの上限金利が違っていたそうです。
出資法とは?上限金利はいくら?
出資法の正式名称は
「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」
というそうです。とても長い名前でびっくりしました。
出資法は、サラ金などの貸金業者が法外な金利で貸付を行わないよう、
出資法で定めている以上の金利で貸付をしたら罰を与えますよというルール。
そして、その出資法の上限金利というのは時とともに変わってきたみたいです。
時期 | 上限金利(年率) |
1954~ | 109.50% |
1983.11.1~ | 73.00% |
1986.11.1~ | 54.75% |
1991.11.1~ | 40.00% |
2000.6.1~ | 29.20% |
これを見ると、最初は1年間で109.50%の金利ということになるので、
我が家のように500万円の借り入れがあったら、
1年後には一千万以上になる…ということであっているのかな…?
恐ろしい…(>_<)
改正前の出資法では、
年29.2%(うるう年には年29.28%超・1日あたり0.8%)の利息までなら
貸金業者は罰せられないことになっていました。
そして、だんだん金利は下がってきて、2010年6月18日に改正法施行があり、
現在では出資法の上限金利は年20.0%とされています。
利息制限法とは?上限金利はいくら?
次に調べたのは利息制限法について。
利息制限法では、高額な金利の貸付から経済的弱者を守るために、
定められた金利を超える貸付は「無効」とされるみたいです。
しかし、出資法の上限金利が29.2%だったのに対して、利息制限法ではこうなっています。
借入れた元金 | 上限金利(年率) |
10万円未満 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
え!!おかしいですよね?100万円以上の借り入れの金利を比べると、
出資法では年29.2%、利息制限法では年15%となっています。
ということは、たとえば500万円を借りた場合、
- 出資法…29.2%の金利=1年で146万円の利息
- 利息制限法…15%の金利=1年で75万円の利息
となります。
500万円をかりて、年15%でも75万円も多く返さなくてはいけないのに、
出資法の上限である年29.2%で借りていた場合は、
146万円も多く返さなくてはいけません。(計算あってるよね…)
でも、「利息制限法の金利を超える貸付は無効」ということなら、
出資法の20%~29.2%の貸付は無効ってことになりますよね。
グレーゾーン金利と呼ばれている過払い金の対象となる部分は、
実は「無効」とされるべき利息だったんです。
出資法と利息制限法の上限金利の違いについて
でも「無効」となるはずの、利息制限法を超えた高金利の金貸しが、
なぜそこまで多かったのか…
それは、「出資法で定められた金利の範囲内なら罰則はなし」となっていたからです。
- 利息制限法の金利を超えた貸付=無効
- 利息制限法の上限以上・出資法の上限以下=無効の貸付だけど罰則なし
- 出資法の金利を超えた貸付=罰則や罰金あり
ということですね。
グレーゾーン金利はなぜできた?
出資法と利息制限法の上限金利が違う…というのはちょっと変ですよね。
なぜ、「利息制限法の上限金利を超える貸付は無効」なのに、
さらにその上に出資法の上限金利というものがあるのか意味がわかりません。
だってそのせいで「グレーゾーン金利」が出来てしまったことになりますよね。
ですが、調べてみたところ実はこのグレーゾーンには意味があったみたいなんです。
この、「グレーゾーン金利」が出来てしまった理由とは、
利息制限法の金利だけにすると、消費者金融の金利が安くなるため、
金融会社としてはキャッシングの審査がとても厳しくなってしまい、
その結果、審査に落ちてしまった人が闇金からお金を借りてしまう…
という心配から、グレーゾーン金利が設定されていたみたいです。
お金を借りられない人が闇金に手を出さないように、ちょっと金利が高くても、
審査を甘くしてお金を貸せる範囲を広げる…という考えだったんですね。
そのグレーゾーン金利がなくなってしまったということは、
もしかして今ってヤミ金から借り入れをする人が増えてるんじゃ…。
過払い金返還請求とグレーゾーン金利について調べたまとめ
グレーゾーン金利って、今までなんなのか全然わかりませんでしたが
今回調べたことで、どうしてグレーゾーン金利があったのかを知り、
闇金だけには手を出さないようにしよう…と思った今日この頃でした…。
最初は出資法と利息規制法…と聞くとなんだか難しい感じがして、
過払い金というのもなんなのかよくわからなかったのですが、
今回調べたことで、どうして過払い金が発生するのかがわかりました。
ほかにも過払い金についていろいろ調べたことがありますので、
またまとめていきたいなと思います。
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